女子高生が白狐の許嫁!?
「・・・新メンバー 佐伯音春を迎え入れ、
6人で立ち向かう。
我々、悪滅鼠径軍(あくめつそけいぐん)は
一月後に起こる東雲戦に向け、
全力で訓練に励み、悪を絶滅する。」
「「「「承知つかまつりました。」」」」
「しょ、承知つかま・・・つり?」
初めて聞いた言葉にあたふたしてしまう音春。
「承知つかまつりました。
・・・了解しましたってことだよ。」
小声で白夜が教えてくれた。
すると、白夜はゆっくり音春の手を持って
「この手を胸の前におくの。」
言われた通りに音春は
自分の手を自分の胸の前におく。
「これは、必ず勝ってみせるっていう
忠誠を誓うポーズ。」
「へ、へぇ・・・
やっぱまだわかんないや。」
「最初はそうだよ。俺が教えるね。」
「ありがとう。」
音春はその夜、
無事、悪滅鼠径軍の一員となった。
自分の役目をちゃんと果たす。
そう誓い、約束した。
円陣が終わるとみんなそれぞれ自室へと戻っていく。
「さぁ、これから作戦会議だ。音春。
俺の部屋に来い。」
「は、はい!」
音春はその夜、
2時まで寝ずにずっと李斗と東雲戦の作戦会議を行った・・・。