女子高生が白狐の許嫁!?
黙る湊叶に李斗は続ける。

「お前は未成年に度数ある酒飲ませて、

酔わせて、しかも犯そうとした。

立派な犯罪だろ。」

「・・・人聞き悪い言い方しないでくれるー?」

「・・・本当のことだろ。

しかも俺の・・・」

その李斗の発言に湊叶が反発する。

「・・・別にまだ、李斗のものじゃねーだろ。

許嫁ってだけで正式に結婚してるわけじゃないんだし。」

「・・・それは」

「・・・それに誘ってきたのは音春ちゃん。

俺はそれに応えただけだから。」

バチン・・・!

李斗は反射的に湊叶の頬を平手打ちした。

「いったー!痛い痛い痛いー!」

「・・・ふざけんな!

音春は酔っててされるがままだったんだろ。

音春の気持ち1ミリも考えてねーだろ!」

「・・・はぁー。」

湊叶は溜息をつき、その場を去る。

「・・・おい!まて・・・」
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