笑顔を持たない少女と涙を持たない少年


そもそも、何故私は笑えないのか。


答えはいたってシンプルで、“生まれつき”である。


周りの人間曰く、私は生まれつき笑えない子だったらしい。


そして自分で笑えないということに気がついてからは、なんとなく他人と距離を置くようにしてきた。


でも決して、楽しいことや嬉しいことなどが起きないわけではないし、その感情を感じることができないわけではない。


感情はある。


嬉しいと思ったり、楽しいと思ったり。


感じるのはマイナスな感情ばかりではないのだ。

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