笑顔を持たない少女と涙を持たない少年


りぃは私の双子の妹。


そして――親友。


りぃに話して良かった。


りぃが分かってくれてよかった。


私を縛っていた、重くて肩が凝るような何かが。


この瞬間、少し減ったように感じた。


りぃの笑顔に私が感謝を伝えた、そのときだった。


部屋のドアが2回程ノックされて。


「はーい」


りぃの声に、そのドアは開く。

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