笑顔を持たない少女と涙を持たない少年
――私が昨日から授業に出ていないことを、2人は知らない。
「りぃネックレス似合うよね!」
みぃも明るい声で、父親と母親に笑いかける。
私は3人を見て、何となく何も言わずに食事を続けた。
知っている、この気持ちは罪悪感だということ。
父親も母親も、私がきちんと真面目に授業に出ていると思っているのに。
それを裏切っているのだから、こんなに申し訳ない気持ちになる。
でも。