笑顔を持たない少女と涙を持たない少年
キーンコーン…
朝の長くて暇なホームルームを終えてしまえば、後はあっという間に時間が過ぎていく。
そしてそのまま、私は午前の授業を終えて。
やはりいつもの生活と変わらないまま、今年の誕生日は昼休みを迎えた。
いつもはりぃが私の教室に来て、毎日2人で母親の作ったお弁当を食べているけど、今日は別。
何故なら私は担任に雑用を頼まれたため、一人で早めに昼食を済ませ、その雑用を受けるために職員室へ向かわなくてはならなかったから。
だからひとつ前の授業が終わった休み時間の間、私はりぃに一通のメッセージを送信していた。