FOURTEEN DAYS ..inside story..


「とりあえず、クラスだよね」


人ごみの中に意を決して飛び込む。

けど、私の身長はまだたったの146センチ。

まわりには150センチある人なんてごろごろいて、紙が全然見えなかった。


どうしよう・・・ 遅刻しちゃうよお・・・


すると、後ろから大きな声が聞こえてきた。


「ちょッ、見えないよ!

見終わった人どいてもらえませんか!!?」


後ろを向くと、私と同じくらいの身長の可愛らしい女の子が、一生懸命ピョンピョンして叫んでいた。


その子は、私に気付くと笑ってくれた。



「・・・ねえ?

これじゃ見えないよね?」


この子のおかげで、前にいた大きな人たちはまばらに散って、ようやく紙をみることができた。


「・・・あたし、3組だあ」

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