空と海と大地と…
こういう時に限って時間通りに来る…。



私は、



「今日は中止…、ごめんね!」



と言って走りだした。



海の家は行ったことがなかったため、
見当がつかなかった。



ただ駅を知っているだけだった。



急いで駅に向かい、電車に乗った。



焦りの中、電車の中でそわそわしていた。



海が家にいてくれればいいのだが…。



―――――しかしそう思うようにならない。



時間だけが着々と過ぎていく中、
私は ただ駅を待つだけで、
どうすることもできなかった。


5分、10分…と時間だけが過ぎていく。

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