空と海と大地と…
海の地元の駅に着いた時、頭が真っ白になった。



北口か南口か…。



出口の方向さえ分からないこの駅で、
私に何ができるだろう。



一度だけでも来ていれば…。



私は冷静になって海に電話をしようと思った。



………。
携帯がない……。



私の手の中にはストラップ。



慌てていて、ここに来るまで気付かなかった…。



そして何も考えていなかった。


海のことしか………。


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