空と海と大地と…
「かいー!」



私は最後に力を振り絞って叫んだ。



振り向いた海を、
言葉をかける暇もなく私は突き飛ばした。



―――――キィーッッ―――――



耳が痛いほどのブレーキの音。




気がついたら青い空が見えた。



跳ねられたのは、私だった。



横を向くと…

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