ホワイト・ライ―本当のこと、言っていい?
翌日夕方、私がシゲを迎えに行って駅前まで歩いていくことになった。


中学以来というのは微妙な時間。


あの頃は子供だったと思いつつ、全部笑い飛ばせるほど大人になってるわけでもない。


小学校以来みたいに何もかも違うわけでもなく、でもすぐに元どおりに仲良くできるほど同じでもない。




私は何気にすごく気詰まりでいるけれど、シゲのほうはそうでもなさそう。変わらない動じない態度だ。


愛情の反対は、無関心だっけ。


何かで聞いたなぁ。






駅までの道を歩きながら今日のことを説明すると、シゲは嫌そうな顔をしていた。


「井上愛華か。俺苦手だったかも」

「愛華には、他に誰誘うかはお任せって言っといたよ。田辺とか来るんじゃない?」

「田辺は懐かしいな。中三のクラスってあと誰がいた?」

「いっぱいいたでしょ。シゲ生きてるかってみんな心配してたのに」

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