イビツな花火〜my story〜
振り向いたりゅう君は
わたしがとっさに掴んでしまった
服の裾を見つめた。
瞬間、流れる気まずい空気。
「ご、ごめんなさい…」
わたし…なにやってるんだろう。
失恋のショックでおかしくなってしまったのかな?
りゅう君の視線がなんか怖くて
掴んだ裾をさっと離していた。
りゅう君はずっと無表情のままで
わたしから視線を逸らした。
そして一歩二歩…
無言で歩き始めた後ろ姿を見て、猛烈な恥ずかしさが襲ってきた。
気まずすぎる…もうこのままそっと帰ろうかな。
なんて後ずさりしようとした時…
うつむくわたしの少し先でりゅう君の声が響く。
「智也〜俺ここでこの子の面倒見てるわ」
えっ?
ジワっと胸が温かくなる感覚がナニカと似ている。
でも…
面倒みてるってなに?!
「おう!よろしく!
そいつキャーキャーうるさいから」
はぁっ?!
智也…いつもそんな事ばかり言って。
子どもじゃないんだから!
いつもなら声に出して騒ぐところだけど、声が出ない。
相変わらず無表情なりゅう君は、わたしのすぐ隣に立った。
何も言わず遠くを見つめている。
「あっ…ありがとう。
でも…でもさぁ……」
わたしがとっさに掴んでしまった
服の裾を見つめた。
瞬間、流れる気まずい空気。
「ご、ごめんなさい…」
わたし…なにやってるんだろう。
失恋のショックでおかしくなってしまったのかな?
りゅう君の視線がなんか怖くて
掴んだ裾をさっと離していた。
りゅう君はずっと無表情のままで
わたしから視線を逸らした。
そして一歩二歩…
無言で歩き始めた後ろ姿を見て、猛烈な恥ずかしさが襲ってきた。
気まずすぎる…もうこのままそっと帰ろうかな。
なんて後ずさりしようとした時…
うつむくわたしの少し先でりゅう君の声が響く。
「智也〜俺ここでこの子の面倒見てるわ」
えっ?
ジワっと胸が温かくなる感覚がナニカと似ている。
でも…
面倒みてるってなに?!
「おう!よろしく!
そいつキャーキャーうるさいから」
はぁっ?!
智也…いつもそんな事ばかり言って。
子どもじゃないんだから!
いつもなら声に出して騒ぐところだけど、声が出ない。
相変わらず無表情なりゅう君は、わたしのすぐ隣に立った。
何も言わず遠くを見つめている。
「あっ…ありがとう。
でも…でもさぁ……」