イビツな花火〜my story〜
無表情のままジッと見つめられると
何を言われるのか怖くてつい構えてしまった。




「な…なぁに?」






「………連絡先教えて。」







「ふぇ??」



思わず出た間抜けな声。





「思ってること、声に出してみた…」



りゅう君は少し視線を逸らして唇を噛み締めている。




「あははは〜なにそんな真剣に〜!
びっくりしたぁ〜♡」




拍子抜けしたわたしは
思わず笑ってしまった。
だってあまりにも真剣な顔で言うんだもん。



わたしは自分の連絡先の画面を表示して、りゅう君に携帯電話を差し出した。



「はい♡これだよっ。」



今度はりゅう君がわたしに携帯電話を差し出してきた。



「登録面倒だから、お前が俺の登録しておいて。」



「えー!自分から聞いておいて面倒ってなんなの〜!」



とか言いつつ…
わたしはりゅう君の携帯電話を受けとって、連絡先を登録した。




「はい!登録したから返すね♡」




「お前がさ……」



「う、うん…」





りゅう君がまたわたしをジッと見つめる。




「お前が必要な時…なんかあった時……いつでも連絡して…」





少し…
ううん。すごくドキってした。


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