イビツな花火〜my story〜
電話に出ないわたしを見つめるりゅう君は相変わらず無表情だけど、きっと不思議に思っているはずで…
わたしは携帯電話をバックにしまい込みながらジタバタした仕草で誤魔化して笑ってみた。
「ママからだ…ヤバイ時間忘れてた!
でも家、もうすぐそこだから無視しよ〜っと♡」
とっさについた嘘。
上手につけたってわかったのは
りゅう君が少し笑ったから…
「バカだなっ」って。
雪は勢いなくそっと舞って、
それに反してわたしの鼓動は1秒ごとに早くなる。
こう君の電話に出なかった。
「わたしの家ここ。」
朝もお昼も真夜中も授業中でさえも…
必ず出ていた。
「おう、早く行けよ。怒られるよ」
大好きで大好きで…
ずっと一緒にいたくて離れたくなくて、
こう君のためなら何だって出来るって…
「うん…。
あの…なんか…ありがと…ね♡」
なのに…なにやってんだろ…
わたし、どうしちゃったのかな…
「おう。じゃあな」
振り向かず歩くりゅう君の背中を
小さくなるまで見つめている。
鼓動の早さに息が切れそうになって苦しくて。
初めての気持ち。
なんだろう…わからない。
大好きで壊れてもいいくらい大好きで、
一緒にいられるならなんだってする。
そんな風にまで想えていた人の電話に出なかった…
こう君から電話だって言えなかった。
どうして……
初めての気持ちが、わたしを混乱させていく。
「電話…どうしよう…」
白い息がそっと消えた。
わたしは携帯電話をバックにしまい込みながらジタバタした仕草で誤魔化して笑ってみた。
「ママからだ…ヤバイ時間忘れてた!
でも家、もうすぐそこだから無視しよ〜っと♡」
とっさについた嘘。
上手につけたってわかったのは
りゅう君が少し笑ったから…
「バカだなっ」って。
雪は勢いなくそっと舞って、
それに反してわたしの鼓動は1秒ごとに早くなる。
こう君の電話に出なかった。
「わたしの家ここ。」
朝もお昼も真夜中も授業中でさえも…
必ず出ていた。
「おう、早く行けよ。怒られるよ」
大好きで大好きで…
ずっと一緒にいたくて離れたくなくて、
こう君のためなら何だって出来るって…
「うん…。
あの…なんか…ありがと…ね♡」
なのに…なにやってんだろ…
わたし、どうしちゃったのかな…
「おう。じゃあな」
振り向かず歩くりゅう君の背中を
小さくなるまで見つめている。
鼓動の早さに息が切れそうになって苦しくて。
初めての気持ち。
なんだろう…わからない。
大好きで壊れてもいいくらい大好きで、
一緒にいられるならなんだってする。
そんな風にまで想えていた人の電話に出なかった…
こう君から電話だって言えなかった。
どうして……
初めての気持ちが、わたしを混乱させていく。
「電話…どうしよう…」
白い息がそっと消えた。