イビツな花火〜my story〜
「ない。話が合うから好きなわけじゃないもん。例え話が合わなくても好きだから一緒にいたいしぃ〜。合わせる気もないし、逆に合わせてほしいとも思わないよぉ。」






好きな人と一緒にいられたら
それは何より幸せで、
話が合うとか合わないとか
楽しいとかつまらないとか…
いまいちわからなかった。



「それは振られちゃうかもね…」


ボソッと言ったのは麻耶。




「こう君に連絡してみる!
他の子と付き合うことにした。とか納得いかないもん!!」



「やめときなよぉ〜
高校も行ってなくて、働いてもなくて、朝4時に電話してくるような男だよ?しかも浮気してたって事でしょ?!」



朝4時に電話してきたことがとにかく
気に入らないみぃは強くわたしに言った。



確かにそうかもしれない。
でも…でも、
初めてだったんだ。
毎日電話して
四六時中、連絡とって。
たくさんデートして。


こう君の話をずっと聞いていられた。


あまり自分を出せなかったけど、
それでも窮屈とかそんな感じはなかったよ。
どうして…?
他の人と付き合うなんて嘘だよね?




「なら…連絡待つ。
戻ってくるかもしれないもん…」



2人は呆れながらも
明日、わたしを励ます会を開いてくれると言った。


< 6 / 40 >

この作品をシェア

pagetop