イビツな花火〜my story〜
季節は冬。
雪の多いこの街を尋常じゃない寒さが包み込んでいる。




智也°はぁ?季節外れにもほどがある


ゆう°寒い。外出たくねぇよ!しかもなんで花火なんだよ。


わたし°うるさぁい!とにかく19時にいつもの公園ね♡じゃあ!



無理矢理話を終わらせる。
いつものことだから2人は”またかぁ”くらいにしか思わないでしょう。

2人が来ても来なくてもいい。
わたしは公園へ行くつもりでいる…
失恋した日に家にこもってなんていられないもん。



なんて考えながら
自分の部屋の散らかった机の上に携帯電話を置いた。



目を閉じればまた涙がこぼれてしまう。
何がそんなに悲しいのかな…
冷静に考えてみれば尽くしに尽くした2ヶ月だった。

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