天使か悪魔か


3人掛けのソファーが4つ、1つのテーブルを掻こう様に置かれていて、そこに座らされる。


「ねぇ、なんなの?」


「俺たち、愛に言ってなかった事があるんだ」


雄斗が真剣に話を切り出す。


「俺たちは、全国No.2の白龍だ。

そして俺が総長。蓮が副総長で後の4人が幹部だ。」



ここは族の倉庫なのね。


少し見覚えがあると思ったのはきっと夜蝶の倉庫に行った事があるからだろう。


「そこで、愛に提案があるんだ。

俺たちの姫になってくれないかな?」



蓮が優しく言う。


「姫っていうのは本来総長の女の事を言うんだけど、俺たちはそうじゃなくて愛に仲間になってほしいんだ。」


「とは言っても世間的には雄斗の女って思われる事が多いと思うからさっき確認したんだ。

彼氏いないかってね」


雄斗と蓮が説明してくれた。


仲間…か


「愛、過去になにかあったでしょ?
僕、愛のこと助けたいな!」


「俺…助けて貰ったから…次は俺が、助けたい」



みんな私の中にある闇に少しづつ気づいていたのね。
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