天使か悪魔か
「お前らよく聞け。
今日からこいつは俺たちの姫になった。
俺の女じゃなく、仲間としてだ。」
そこまで言うと私の方を見てきた。
自分で話せと言う合図だろう。
急いで1階に降りる。
姫といっても後から来た私はこの族の中で下っ端の立場だ。
「みなさん!
今日から姫になることになった愛です!
でも!さっきも雄斗が言った様に、仲間として接してください!
よろしくお願いしますね!」
できる限りの大きい声で私は言った。
彼らは私の行動に驚いていたけど拍手をしてくれた。
下っ端の中でもリーダー格らしき人が出てきて
「俺たちは異存ありません。
姫さんは仲間です!
ぜひ、今日からよろしく!」
これは、認められたって事でいいのかしら?
振り返って上を見るとみんなニコって笑ってくれた。
急に涙が溢れてきた。