天使か悪魔か
今は白龍の幹部室でぼーっとしている。
幹部室で私以外の6人は思い思いの事をしていた。
「あーちゃん、顔の怪我どうしたの?」
私の腕にしがみ付いている梨玖が気づく。
その声にみんなが一斉に見て来た。
「誰かにやられたのか?」
雄斗は勘が鋭い。
バレたら厄介なことは目に見えてわかる。
「そんなわけないじゃない?
さっき考え事しながら歩いてたらドジっちゃった!」
「愛ってドジなのか!」
豹真が勘違いしてる…
バレるよりマシだけどこれもこれで嫌。
「あはは、そうなの!
今日用事あるからそろそろ帰るわね。」
あんまり居ると他の怪我もバレそう。
実は服で隠れてる部分にもたくさんの痣がある。
気付かれないうちに帰るのが1番だ。