天使か悪魔か
それに実は今日美華と会う約束がある。
「美華!
遅れてごめん!」
待ち合わせの場所にいくと美華は既にいた。
「全然いいよ!
それにしても久しぶりだねー!
あれ? その傷…」
やばい、気づかれた…
メイクで出来る限り隠したけど無意味だったみたい。
「ドジっちゃった!」
なんて嘘も通じるはずなく全て言わされた。
「ふざけんな!」
話の途中からワナワナと震えていた美華が遂に叫んだ。
相当怒っている様。
「愛が正体バラさないなら私が替わりにそいつら全員潰してやる…!!」
物騒な事を言っているが美華ならやり兼ねない。
「私は大丈夫だからいいのよ?
怪我だって、私にとっては痛くもないもの。」
「愛は優しずぎるんだよ!
でも、そんな愛が好きーー!」
ギュッと抱きついてくる美華。
私の周りには甘え上手な子ばかりね。
「私も美華が好きよ。
それじゃあ、いつもの行こうか!」
久しぶりに悪華となって夜の闇に入っていった。
ー美華side endー