天使か悪魔か
キリがない事に気付いた美華は私を連れて教室を出る。
まるでいつかの私の様に。
取りあえず近くの空き教室に入る。
「それで、どうして美華が居るの?」
さっきから疑問に思っていた。
学校は…
「せっかくの高校生活なんだから愛がいた方が楽しいじゃん?
4日前に前の学校でテストあってさ、それで1位を取るって条件でお父さんと交渉したの。
見事1位を取れたから来ることが出来ましたっ♪」
美華は簡単に言ってるけどそう簡単にはできないはず。
美華の実行力には驚かされる。
ここに来たのは多分この前の顔の傷の所為だと思う。
多分、花宮さんをみて微笑んでたのも探してた相手が見つかったからだと思う。
美華は私に対する嫌がらせの監視をしに来たのだ。
でも、この行動は思わぬ結果を導いた。