天使か悪魔か
靴を履き、校門に向かって歩いていると急に引っ張られる。


体育館裏に連れてこられた。

結局呼び出すなら初めから言っててくれればいいのに。


今日は先輩から同学年、令嬢にレデイースなどの族関係者まで今までバラバラに動いていた全員が集結してそこにいたのだ。


「タイムオーバー」


唐突に1人の女子がそう口にする。


「どういう事?
これは、何のつもりですか?」


「言った通り、時間切れって事。

もう、私たちもあなたに優しく接してあげるのに限界って事よ。」


今までと雰囲気が違う。
なぜか全員ずっとニヤニヤと笑っているのだ。


「何でもいいから帰らしてください。
用事があるんです。」


本当は特にこれといった用事は無いけど早く帰りたい。
さっきからみんな様子がおかしい。

何か隠しているに違いない。
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