天使か悪魔か
「なによ!
なんなの……これ…
お願いだからもうやめて!!!」
叫んだ途端に当たりがまた真っ白な空間に戻る。
さっきまで聞こえてた声も消えていた。
そこにはただ1人の女の子がいるだけ…
「そうやって、被害者ぶって………
あんたのそういう所、大っ嫌い。」
女の子は泣いていた。
「あんたが死ねば… 「愛!」
呼ばれた声に反応して目を開ける。
あぁ、今のは夢だったのね。
目の前には心配そうにしている桜吏の顔。
「うなされてたけど大丈夫?」
「大丈夫。不思議な夢を見てただけ。」
「不思議な夢?」
「気づくと私は知らない場所にいたの。
そこには中学生くらいの女の子がいて、いきなり私に向かって"あんたの所為"って言うの。
周りからもたくさんの声が聞こえてきて…
あれは何だったのかしらね」
険しい顔する桜吏。