今日までの私…
父が私が産まれた事を喜んでいたのかは母にもわからなかったそうです。

立ち会いはしたけど産まれてすぐに父方の祖母が来たらしく祖母が来たと同時に仕事に行ったそうです。

その日から私と母が退院をするまでの間で父が面会に来たのは1日だけでそれも30分程で帰ってしまったそうです。

母は仕事が忙しいから仕方ないと自分と私に言い聞かせていたそうです。


退院してからは初めての子育てに悪戦苦闘してたそうです。

美容師の父は帰りは遅く帰って来てからも疲れているからとあまり育児に協力的ではなかったそうです。


私は母に抱っこをしてもらってる間は機嫌が良く過ごすのに抱っこから降ろされるとすぐに泣いてしまい母はトイレに行くのも一苦労だったそうです。

私は寝る時も母の上でしか寝なかったみたいで母は枕を高くして自分が寝返りをしないようにと両脇の下にタオルケットを丸めて置いて寝ていたそうです。

そんな母の姿を見ても父は特に助けてはくれなかったそうです。

毎日がこんな状態でよく夜泣きもしていた私は完全に母を追い詰めていってたみたいで母は軽い育児ノイローゼになったそうです。

この子がいなければ…
この子さえいなければ…
と思うようになったそうです。

そして私が生後4ヶ月になった頃、母は爆発をしてしまい私をうつ伏せに寝かせて上から布団をかけて寝室から離れたそうです。

しかしすぐに私が泣き出しその声を聞いて母は我に私を抱き上げごめんなさいと謝りながら泣き続けたそうです。

何時間泣いたのか母もわからないそうですがいつの間にか父の帰宅時間になっていたみたいで帰って来た父が謝りながら泣き崩れている母を見てビックリしたそうです。

母が今抱えてる不安等を父にぶつけると父は首の座ってなかった私をどう扱っていいのかがわからなかったらしく母に謝罪したそうです。

その日から私のお風呂は父が入れる事になり父の休みの日には1時間だけ母の自由な時間ができたそうです。

それからは母のストレスも少しずつ減っていきノイローゼは治ったそうです。



< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop