溺愛ボーイとツンデレガール

出会い



ガヤガヤーーーーーーーーーーーーー

夜11時。
こんな時間になってもなお、騒がしいこの場所。
いや、こんな時間だからこそ、と言ったほうが良いのかもしれない。

ここは、夜の繁華街。
ピンク色の看板がやけに目立つ、大人の場所だ。

[ねぇねぇそこの子、どうしたの?一人?
おじさんとイイとこイかない?]

そんな場所に、ポツン、とただ一人で突っ立っている少女がいた。

夜の繁華街で女が一人なんて、男共の恰好の餌だ。
そんな男に話しかけられても、少女はピクリとも動かない。どこを見るわけでもなく、ただ、ぼんやりと。
視線をおいている、という感じだ。

[ねぇってば。
聞こえてる?、。。。、まっ、いーや、とりあえずいこっか、ね?]

そう言った男は、少女の片腕を掴み目の前にあるピンク色の看板の所へ入ろうとする。
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