となり。
「凛子探したよ!どこいってたの?」
「ちょっとトイレに…」
なーんて言って適当にかわす。
「そっか!帰ろ?」
「うん!」
凛子といつも帰ってるけど、引っ越したからすぐ別々の道になっちゃうな…。
「ねぇ!担任和子じゃなくてニッセンでアタリじゃない?」
「え、ちょっと待って…愛佳まであの先生のこと知ってるの?」
「うん。もち。去年いたし!え、逆に凛子知らなかったの…?」
こくっと頷くとビックリされた。
「何で知らないのよ〜!かっこよくて有名じゃん!」
「そうなの?!」
かっこよくないでしょ!…いや、容姿だけはいいのかな。
性格最悪だけどね!!
全然去年いたの知らなかったよ…。
「かっこよくて優しくて爽やかで、授業教え方だって上手いらしいよ!」
「んーと……優しくて…爽やか…?」
優しいと爽やかは、あの人のような人に使う言葉じゃないよ…愛佳。
「ま、ひとまず担任アタリでよかった!
そういえば家変わったんだっけ?」
「うん。ここで愛佳とバイバイ」
「そっか〜悲しい!また明日ねん♪」
「うん。また明日!」
そういって愛佳とわかれた。
それにしても…これからどうしよう。
隣の部屋の人が担任の先生って…。
しかも二重人格野郎だし!!
ちょっぴり不安…。