となり。
「いや…だから、彼女とかそういうんじゃなくて…」
「まぁまぁ!隠すなって!
お、ごめん。そろそろ帰らないとだ…プリント作らないと」
「…そっか。来てくれてありがとな」
「おう。明日また来れそうか連絡して?
じゃあ」
「またな…」
…ん?帰った??
…ガチャン。
ドアの閉まる音がした。
「…出てきていいぞ」
「あ、うん…!」
鍵を開けて先生のところに向かった。
「あ、あの…タオルごめんなさい!やらなければあんなことには…」
「話、聞こえてたの?」
「うん……」
「…別にお前のせいじゃない。
……ありがとう」
ありがとう…??
あの先生の口から出る言葉とは思えない…ふふっ。
なんか無性に嬉しかった。
「…お前何笑ってんだよ」
「ふふ、なーんでもない!早く治してね!
水とゼリー置いとくから〜」
これ以上いたらまた何か言われるだろうし帰ろう!
「じゃあね!明日学校来てね」
「…たぶんな」
たぶんかい!
まぁいいや。
みんなにとっては爽やかでかっこいい人気者の先生だからね。
そして私は先生の家をあとにした。