明日を想う ～アスオモイ～

「あきお兄ちゃん、ここはどこ？」

「俺の学校の保健室だよ？」

「ほ、けんしつ！｣

「そう。 佑香ちゃんは何をしてたの？」

「佑ちゃんはねー！……佑ちゃんは何をし、てた…？」

「どうしたの？」

「佑ちゃん、気づいたらここにいたの。でも、それまであきくんのお部屋にいたの。 佑ちゃんのせいで、あきくんお怪我しちゃった。 でも、あきくん佑ちゃんのこと知らないって言った…の。あきくん…、佑ちゃんのこと嫌いになっちゃったのかな…？」

「やっぱり、早見さんは あの頃の佑ちゃんだ。
間違いない。 それでも、俺の事は覚えてなかったのかな？ 話によると…記憶が残らないだけで、俺が怪我する前の記憶はあるって聞いてたけど…？」

「おに、ちゃん？」