明日を想う ~アスオモイ~
「まぁ、諦めないけどね?」
そう言ってニヤッと笑った亜輝くんの次の言葉は
私に爆弾を落とした。
「俺、その日記に書いてある佑香ちゃんの初恋の子だよ? 名前も同じだし。 俺を亜輝くんと呼ぶのはその子しかいない。 だって、俺の名前は大塚 あきら。 その漢字は当て字。 佑香ちゃんは俺の親と佑香ちゃんの親があきって呼ぶから、俺の名前は亜輝だとおもってた。 ほら、ね? 」
いや、ほらって…。記憶はないし、よく分かんないけど。
「断る理由なんて、ないでしょ?」
「いや、ありますよ。 日記見たんでしょ? 記憶は残らないんだよ?」
「うん、知ってる。 でも、それ俺のせいでしょ?」