サプライズ★フィナーレ
翔は、頬杖付いて翔輝君をガン見しているけれど、私の視線に気付くと、罰悪い顔してすぐにそらされた。


「わかってる」


「ならいいけど。で、どうするの?」


「……考えてる」


"うっせえな……"って顔して席を立ち、部屋から出て行こうとする翔に、私は無意識に声を掛けた。

あ……どうしよう……
翔と目が合ったとたん、急にドキドキが開始され目が泳ぎまくってしまう。

あれからずっと翔に会ったら、何もなかった
ようにする心の準備していたのに、これじゃ動揺しまくりなの見透かされそう。

せっかくコアラ生活の件で、スルーできそうだったのに。
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