サプライズ★フィナーレ
衝撃の事実2
「エリ…………おい、いい加減起きろっつーの」


心地良いまどろみ状態でいる私の耳に、大好きな声が響いてきた。

そしてすぐオデコに衝撃が走る。

いった~い!

ぼんやり目覚めると、左のベッドサイドに長い脚を組んで座り、私を見下ろす翔の姿が眼に映った。

……まだ眠いの……お休み……。


「お前……俺が、わざわざ起こしに来てやってるっつーのに、また寝るんじゃねーよ」


もう、うるさいなぁ……。

またデコ叩きされる前に背を向け避難すると、後ろから大きな溜め息が落ちてきた。

翔は、諦めたのか立ち上がり、ベッドサイドが僅かに揺れた後に歩き出す気配がするから、私は安心して再び眠りに落ちていく。

でもその直後、今度は右側が揺れて唇に柔らかな感触がおりてくるから、私は驚いて目を見開いてしまう。
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