サプライズ★フィナーレ
十五センチほど上から、私を見下ろす僅かに開かれた唇と表情がやけに色っぽくて、胸がドキッ!


「……何っ!?」


私は、一気に目が冴えて、つい甲高い声を出した。


「何って……kissだろが」


「……」


「お前さ、爽やかな俺の顔で目覚めた上に、おはようのチューのオプション付きなんて、最高に有り難く思いな」


焦る私と対称的に、翔は涼しげな顔で答えるから、もう何も言い返せない。



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