サプライズ★フィナーレ
恋人へ
__疲れた。

少し遅い朝食を取り終え一人ベッドに横たわり、白い雲が流れるのを見ながら色々と思い巡らせた。

最終的に入籍の件は、これ以上私の機嫌を損ねるのを避けたのか、とりあえず保留になりホッとした。

正直、焦りはなくとも半ば諦めていた結婚が、フッと湧いたように現実味を帯びるとは……
しかも翔となんて。

こうして一人冷静になると、やっぱり夢のような気持ちになる。

それなのに、いくら血が繋がってないからって愛してるからって、いきなり結婚なんて有り!?

思い付いたら即実行、有言実行の翔のことだから、手のひらの上で転がされながら、ジワジワ追い詰められそうで怖い……。
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