サプライズ★フィナーレ
もう超特大のドキン!! の連続で、翔に聞こえてないかと焦るほどに、この胸は騒がしい。

全身を駆け巡る鼓動は、冷えかけたこの身体を一瞬であたため、頬は熱が出たように熱い。


「……少しは、あったかいか?」


耳元をくすぐるような囁きに、更に高まる鼓動と頬の熱。


「……まだ」


「……」


え!?
自分で自分の言葉に驚く私。

私……本当にどうしちゃったの?

ずっとずっと、逃げ出したくて堪らないのに、
ドキドキに惹かれてる。

のみ込まれていく。

まるで禁断の世界へと、堕ちて行く気分。
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