サプライズ★フィナーレ
「今も翔のこと好きなのね」


そう言うと、私の頭上から溜め息が漏れてきた。


「さあ? 意地になってるだけじゃね? 俺がずっとオチなかったから。女王様気取りでプライドが許さないとか? 極論、俺でも翔輝でもどっちでもいいんじゃね?」


そうだとしても、厄介な女王様に見込まれたわね。

でもよかった……
元カノでなくて、本当によかった。

素直に信じられてよかった。


「だいたい翔輝の野郎が……やめようぜ、あの女の話は。そんなことより……」


そう言って私の左耳に唇を寄せてきた。


「続きが、したいんだけど」


そう囁くとすぐに耳にkissして、誘惑するように首筋を滑り降りて行く柔らかな唇。

すっかり忘れてた、どうしよう……
もう、とてもそんな気になれない。

と言うより、嶋崎あゆなが来るまでのことが、夢でのやり取りだったように感じてしまう。

でも翔は、この両頬を優しく取ると、強く熱のこもった目で私を見つめてくる。


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