サプライズ★フィナーレ
「足やってねーか?」


コクンと頷く私をしゃがんで見上げる翔は、そうっとフェラガモの白いパンプスを脱がし、優しく足に触れてきた。


「……痛いか?」


「ううん」


「……これは?」


「平気」


私の返事に、翔は心底ホッとした笑顔を見せるから、不覚にも思い切り見惚れてしまう。

例え捻挫してたとしても、その鮮やかな笑みで、痛みなんて消えてしまいそう。

きっとほとんどの女子が、胸キュンしてしまうはずの笑顔に、私も甘酸っぱさ感じてしまう。

……心臓……静まれ!
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