サプライズ★フィナーレ
「物凄く嬉しい。離れてた時間の翔の想いが聞けるの。もう本当に嬉しすぎるから、私も素直になれそう。私も翔に避けられてた時は、言葉に出来ないくらい悲しくて堪らなかった。私以外の誰かに笑いかけるだけで、胸が本当にギュッと鷲掴みにされて、痛くて悲しくて堪らなかった。もう言い出したら、絶対私の方が何倍も愚痴あるんだから。それこそ五時なんて軽~くすぎるくらいに」


翔は、やべぇ……って顔して体を起こし欠伸するから、私はジロ~っと見たまま名前を呼んだ。

するといきなりチュッ!

ごまかすように唇にkissしてから、またごまかすように鼻の頭にもkissしてきた。


「……腹へらね?」


「へらね。ズルい、話そらそうとして。ムカつくから、もう一回kissして……とびきり甘いkiss……それでチャラにしてやる」


言ってすぐに隠れたい衝動に駆られたけど、頑張って見つめてみた。

でもやっぱり顔が熱くて腕で顔を隠すと、すぐに腕をよけられ、端整すぎる顔が微笑みながら近付いて来た。
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