サプライズ★フィナーレ
「今は、マジ寝込むわけにいかねーから、とびっきり甘いkissはエリが元気……」


ゆっくり近付く途中で唇を歪めてからかうから、私はグッと翔の両頬を持って柔らかなその唇を味わうように何度もゆっくりと触れてみた。

これまでにしてくれた翔のkissを思い出し、凄く恥ずかしいの振り切りながら、必死に翔へのありったけの愛を唇に託し続けた。


「……短かすぎ。けどチャラにしてやる。しかし相変わらずお前のkiss下手くそ。でも俺のkiss至上最高のkissだから滅茶苦茶シビレた。……タイムリミットまでする? 」


したい……でしょう?

でも下手で良かった。

私がkissに慣れてないことが、本当に嬉しくて仕方ないって伝わるから。

けど反面、滅茶苦茶ムカムカしてくる。

だってだって翔なら、kiss経験山ほどあるに決まってる。

『俺のkiss至上』なんて言葉、聞きたくない。



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