サプライズ★フィナーレ
撮影は、驚くほど順調に進み、予定より早くクランクアップとなった。
スタッフさんの盛大な拍手に包まれ達成感に満たされる中、サニーの副社長さんが、直径五十センチほどの豪華なバラの花束を渡しに来てくれた。
「お疲れ様でした。最高の物が撮れました。また是非一緒に仕事しましょう。愛梨さんに引き受けて頂き、心より感謝します。……本当にありがとうございました」
「……ありがとうございます。私こそ、とっても幸せでした。……ありがとうございます。本当にありがとうございました」
そう……
前回に負けないくらい、私が私でいられた。
コンセプトのように至福の時を過ごせて、最高に幸せでいられた。
楽しい時間だった。
それは、何よりも翔のおかげ。
力強く真剣な眼差しでファインダーを覗きながらも、ふと私を見つめる眼差しと唇は、限りなく柔らかくて、また私が翔の宝物に戻れたと錯覚するほど、愛しさ詰まったものに感じられたから。
そして翔輝君が、恋人役でよかった。
私は、初めて二人が一卵性双生児でよかったと、心から感謝せずにいられなかった。
スタッフさんの盛大な拍手に包まれ達成感に満たされる中、サニーの副社長さんが、直径五十センチほどの豪華なバラの花束を渡しに来てくれた。
「お疲れ様でした。最高の物が撮れました。また是非一緒に仕事しましょう。愛梨さんに引き受けて頂き、心より感謝します。……本当にありがとうございました」
「……ありがとうございます。私こそ、とっても幸せでした。……ありがとうございます。本当にありがとうございました」
そう……
前回に負けないくらい、私が私でいられた。
コンセプトのように至福の時を過ごせて、最高に幸せでいられた。
楽しい時間だった。
それは、何よりも翔のおかげ。
力強く真剣な眼差しでファインダーを覗きながらも、ふと私を見つめる眼差しと唇は、限りなく柔らかくて、また私が翔の宝物に戻れたと錯覚するほど、愛しさ詰まったものに感じられたから。
そして翔輝君が、恋人役でよかった。
私は、初めて二人が一卵性双生児でよかったと、心から感謝せずにいられなかった。