サプライズ★フィナーレ
そして翔と私の二十歳の誕生日、初めての私への願いは、なんと……。


『俺に一切話しかけるな。透明人間になれ』


私の純粋な想いを踏みにじって、こんな酷すぎる要求してきたの。

これには、穏和な両親、翔輝君も激怒!!

さすがに翔も反省の色を見せ、撤回してきたけれど、周囲以上に大激怒したのは私。


『翔なんて大嫌い!!! 翔こそ私の前から消えて! 家から出てってよ』


あまり感情の起伏のない私の、生まれて初めての大爆発!!!

私は、この言葉を最後に翔と一年間一切口を利かなかった。

そしてその数日後、翔は一人暮らしを始めたのだった。
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