サプライズ★フィナーレ
「いつから?」


「たぶん初めから。夜道に一人、置き去りにされた日。違う?」


参った……って顔で苦笑する翔の胸に、軽くパンチ!


「何やってるのよ? 何考えてるの? ワケわかんない」


「……俺もだ、俺だってワケわかんね。……ったく、四六時中お前のことばっか考えてりゃ、頭おかしくなるっつうの、バカ」


「わ、私のせい?」


「当然! お前が…………お前が、好きだ。気が狂いそうなほど好きだ。超ムカつくけど、エリだけがどうしても欲しい! お前といる為なら俺……俺を捨ててもいい。俺、翔輝として生きる。だから結婚しよう。それならエリも安心だろ?」


…………な、何? またこの超衝撃展開!

冗談……でないのは、翔の瞳を見ればわかる。

……信じられない。

誰よりも自信満々で誇り高き翔が、私の為に自分を捨てる……?

有り得ない……絶対に有り得ない!





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