サプライズ★フィナーレ
「ん?」


「……もし私が、翔輝君を好きになってたら、どうする気だったの?」


私が不服な顔を見せると、また翔輝君は余裕の笑みで私を覗き込んできた。


「有り得ないって、愛梨が一番わかってるでしょ? 事実全く落ちなかったし」


「本気で口説かれてないし」


「……あったかもよ?」


また後ろから私を抱き締めながら、少し低めの声に鼓動が跳ねる。


「ハハ、俺まだ死にたくないし。俺がマジで口説いたら、愛梨もさすがに……自粛して正解。ま、万が一オトしちゃってたら、マジ入れ替わるしかないね。仕事までは無理だから、プライベートだけね」


「残念! 翔輝君のマジ口説き見てみたかった」


「じゃあ、俺の部屋行こう」
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