サプライズ★フィナーレ
あの時は、本当に悲しかった。

悲しみなんて言葉じゃ全然足りなくて、一生分の悲しみ使い果たしてしまったような気がした。
それまでも、数々の暴言吐かれてきたけれど、あれほどまでに打ちのめされたことはなかった。
あんなに天使のように優しかった翔が、悪魔に変わってしまったように感じたっけ。

あの日から一年、翔が家に顔を出すことはなく、毎日毎日泣いて過ごした私だった。
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