サプライズ★フィナーレ
コアラ抱っこ
__五年後。
「あいとのバカ! きらい! ママ~っ! わぁーん!!」
また始まった。
昼下がりのリビングで、正座して洗濯物を畳む私のお膝の取り合い。
でも懐かしい……
赤ちゃんの頃の翔と私のバトルを、お母さんもこんな幸せな気持ちで見守ってくれていたのね。
「愛翔、今日は愛翔梨が、前のお約束」
「やだ! あかりは、うしろ」
泣きじゃくる妹を抱き寄せ、お膝のお兄ちゃんを説得していると、ナイスタイミング!
「お帰りなさい」
「ただ今。……お前ら、またママ困らせてんな」
「パパ~っ! あいとが、わるい。きょう、あかりのひ」
すぐに状況を察した翔は、いつものように愛翔里を軽々と抱き上げた。
パパの首に抱き付いて泣きじゃくる娘を、愛情一杯の優しい眼差しであやす姿は、すっかり父親が板に付いている。
「あいとのバカ! きらい! ママ~っ! わぁーん!!」
また始まった。
昼下がりのリビングで、正座して洗濯物を畳む私のお膝の取り合い。
でも懐かしい……
赤ちゃんの頃の翔と私のバトルを、お母さんもこんな幸せな気持ちで見守ってくれていたのね。
「愛翔、今日は愛翔梨が、前のお約束」
「やだ! あかりは、うしろ」
泣きじゃくる妹を抱き寄せ、お膝のお兄ちゃんを説得していると、ナイスタイミング!
「お帰りなさい」
「ただ今。……お前ら、またママ困らせてんな」
「パパ~っ! あいとが、わるい。きょう、あかりのひ」
すぐに状況を察した翔は、いつものように愛翔里を軽々と抱き上げた。
パパの首に抱き付いて泣きじゃくる娘を、愛情一杯の優しい眼差しであやす姿は、すっかり父親が板に付いている。