サプライズ★フィナーレ
「フフ……まるで恋人同士ね。美男美女で本当にお似合い。昔から本当に仲良しで、翔が泣けば愛梨も泣く。愛梨を叱れば、翔は何があっても愛梨の味方。愛梨が、苛められれば倍返し。そんな二人を見てるのが、何よりもママ達の癒しだった。今でもそう。だから週末、翔が泊まりに来てくれるのが、何より楽しみ。……ママ、翔のお嫁さんは、愛梨がいいな~。ママの夢は、ずっと二人と暮らすこと。だから愛梨! 結婚焦らなくても、しなくていいからね」
しばらく静かに笑って見ていた母が、しみじみそう語るから、呆れて黙り込んでしまう。
第一、私全然焦ってないんですけど。
それに適齢期の娘に母が言う台詞?
ていうか、兄妹でお似合いとか実の母が言う?
だいたい半年前、イタリアから帰国するなり離婚。
でも週末の度に元旦那と息子が泊まりに来るって、わけわからない。
理由も言わないし、自由でいたいなら週末婚で良くない?
なら私、名字変わらずにいられたのに。
相変わらずの自由人に、呆れ笑い漏らしてしまう。
でもそんな母が、大好きだから。
ふと視線を感じて俯くと、真下から翔がじっと私を見つめていて、思わずドキン!
……何?
そんな私を気品に満ちた眼差しで見つめながら、フッと甘い笑みを含ませてくる翔に、更にこの胸の鼓動は、高鳴りを見せる。
「……だってさ。仕方ねーから、売れ残ったら俺がエリと結婚してやる! ……ってわけにいかねーから、俺もしない。つうか、する気ないし。だからエリの面倒は、俺がみてやるよ。エリ、お前は俺に最大限感謝して、一生俺に尽くしやがれ」
え!? 翔……しないの?
……ダメダメ、真に受けちゃ。
こう言いながら、いきなり電撃婚!
……デキ婚の確立のが、高い?
タワーオフィス内、独身女性の狙う目指せ! 玉の輿最有力物件らしいし。
夢のようなセレブライフ間違いないしね。
……もうやめよう、くだらないこと考えるのは。
しばらく静かに笑って見ていた母が、しみじみそう語るから、呆れて黙り込んでしまう。
第一、私全然焦ってないんですけど。
それに適齢期の娘に母が言う台詞?
ていうか、兄妹でお似合いとか実の母が言う?
だいたい半年前、イタリアから帰国するなり離婚。
でも週末の度に元旦那と息子が泊まりに来るって、わけわからない。
理由も言わないし、自由でいたいなら週末婚で良くない?
なら私、名字変わらずにいられたのに。
相変わらずの自由人に、呆れ笑い漏らしてしまう。
でもそんな母が、大好きだから。
ふと視線を感じて俯くと、真下から翔がじっと私を見つめていて、思わずドキン!
……何?
そんな私を気品に満ちた眼差しで見つめながら、フッと甘い笑みを含ませてくる翔に、更にこの胸の鼓動は、高鳴りを見せる。
「……だってさ。仕方ねーから、売れ残ったら俺がエリと結婚してやる! ……ってわけにいかねーから、俺もしない。つうか、する気ないし。だからエリの面倒は、俺がみてやるよ。エリ、お前は俺に最大限感謝して、一生俺に尽くしやがれ」
え!? 翔……しないの?
……ダメダメ、真に受けちゃ。
こう言いながら、いきなり電撃婚!
……デキ婚の確立のが、高い?
タワーオフィス内、独身女性の狙う目指せ! 玉の輿最有力物件らしいし。
夢のようなセレブライフ間違いないしね。
……もうやめよう、くだらないこと考えるのは。