サプライズ★フィナーレ
真実の想いと誓い
____ いつの間にか春の柔かな青葉から色濃い青葉に移り変わり、少しだけ初夏を感じさせる心地よい季節の到来。
……久しぶり。
海のように広がる青空と白い雲を見上げるのは。
ベランダに出て暖かい陽射しを浴びながら、目を瞑り深呼吸してみると、体中の細胞が再生していくように感じられた。
今こうして生きてると実感できるのは、ほんの数分前まで翔がそばにいてくれたから。
母が亡くなってから約一ヶ月が経過した。
大切な存在を失うのは初めてではないけれど、最愛の母を亡くした悲しみは、あまりに強大すぎた。
毎日浅い眠りから目を覚ませば、瞬時に母のいない現実が嫌でも私の中で流れ出し、絶え間なく零れ落ちる悲しみの粒たち。
体中の力は抜け落ちたまま拭うことさえできず、また夢の世界に大好きな母の笑顔を求めて目を閉じていく。
ただ時間だけを食べている。
そんな日々を送り続けていた。
……久しぶり。
海のように広がる青空と白い雲を見上げるのは。
ベランダに出て暖かい陽射しを浴びながら、目を瞑り深呼吸してみると、体中の細胞が再生していくように感じられた。
今こうして生きてると実感できるのは、ほんの数分前まで翔がそばにいてくれたから。
母が亡くなってから約一ヶ月が経過した。
大切な存在を失うのは初めてではないけれど、最愛の母を亡くした悲しみは、あまりに強大すぎた。
毎日浅い眠りから目を覚ませば、瞬時に母のいない現実が嫌でも私の中で流れ出し、絶え間なく零れ落ちる悲しみの粒たち。
体中の力は抜け落ちたまま拭うことさえできず、また夢の世界に大好きな母の笑顔を求めて目を閉じていく。
ただ時間だけを食べている。
そんな日々を送り続けていた。