Special Day
この2人はいつまでお話しているんだろう。
眠くなってきた…。もう夜の12時だもん。
コクリ── コクリ──
私、先輩、元カノさんの順で
ベンチに座って話していたのに
いつの間にか先輩が寄ってきてくれてる。
季節は冬。
寒かったけど先輩の体温で少し温かくなる。
─ニコッ
「ふふふっ」
やっぱりかっこいいなぁ。
気づくと私たちはこっそり手を繋いでいた。
このキョリ…
すごくドキドキするけど、温かくて落ち着く…。
─グイッ
『もっとこっちきてよ』
この人、まだ先輩のこと好きなんだ…。
とっさに先輩の腕にしがみつく。