友情は初恋と引き換えに
「なぁ、こんな時間までアイス売ってんのか?」



「え……それは…どうなんだろ」



「やってるよ!きっと!……ほら、着いたよ!降りよ!」



まゆに腕を引っ張られて公園へと足が進む。



本当にこの時間までやってるのかな?



携帯で時間を確認すると、現在5時43分。



もしかしたら6時くらいまで…やってるかも?



とにかく公園へ急いだ方がいいよね。



「まだ間に合うかも……早く行こ!」



2人の手を引いて走り出す。



「おい!」



「ちょっ、急にどうしたの⁉︎」



今が5時43分だから…って、説明するのもめんどくさい!



悪いけど走って!



「とにかく早くしないと!終わっちゃうかもしれないでしょ!」



「え、えー⁉︎」



「まぁいいんじゃね?走ろうぜ!」



茜色の夕日が私達の笑顔を照らした。


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