友情は初恋と引き換えに
「ねぇ!今日の放課後、一緒に確かめない?誰が鐘を鳴らしてるのか!」



「え!」



まゆも知ってるはずだけど、鐘が鳴っても校内にいた生徒は先生に怒られちゃう。



鐘を鳴らしてる人に会うなんて、かなりリスクが高い。



帰る時に見つからないといいけど…。



そこまで考えたところで、龍人との手紙のやり取りが脳裏をよぎった。



「………あ、ごめん。今日は用事があって、龍人と帰らなきゃいけないんだ…。明日じゃダメかな?」



「そうなの⁉︎おっけー、じゃあ明日の放課後一緒に見に行こ!」



「うん!」



先生に怒られたくはないけど…でも私もその人きになる!



どんな人だろう…?



きっと素敵な人だよね…。



あのジンクスは鐘の力だけじゃなくて、鳴らしている人の力でもあったりして…。



そんなわけないか!



そんなことできるのは神様くらいだもんね!



でも…もしそうだったら、私達の複雑な三角関係もなんとかしてくれたらいいのにな…。


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