友情は初恋と引き換えに
「もし無理だったら俺がその分手伝えば問題ねぇだろ?」



少しきつい口調の陽奈乃ちゃんにも笑顔で返す龍人。



「でも学級委員は仕事が多くて……」



「じゃ、じゃあ!私がまゆを手伝い…ま…す……」



思わず口に出てしまった。



困ってる龍人を見たら居ても立っても居られなくて。



でも、言い終わった後でハッとする。



みんなの視線が私に釘付け。



クラスの中で発言するなんて初めて。



すっごく恥ずかしい。



もうちょっと考えてから言えばよかったのにー!



私のバカ!



「え、えっと……私、全体の運営側に回ろうと思ってたので…時間が空いたら手伝えるかな…って……」



どんどん声が小さくなっていく。



誰か何か言ってよ!



恥ずかしいじゃん!


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